豪徳寺について

大谿山 豪徳寺は、世田谷区にある曹洞宗の寺院です。
彦根藩主・井伊家の江戸における菩提寺で、井伊家ゆかりの文化財が数多く所蔵。
世田谷区でありながら緑豊かな地にあり、都会の喧騒を忘れてしまうほど、心やすらぐ静寂な時間が流れています。
境内にある梅・桜・牡丹・芍薬・つつじや晩秋の紅葉などの四季折々の草木で、季節によって変わる境内の表情もお楽しみください。
石門から山門に至る山道の松並木、さらに野鳥が飛び交う奥深い森林もまた見所です。

豪徳寺の歴史

寛永10年(1633年)に、世田谷が彦根藩の所領地となり、
文明12年(1480年)に建立されていた「弘徳院」を、
彦根藩主井伊家は江戸菩提寺と定めました。
その後、万治2年(1659年)2代藩主井伊直孝の法号
「久昌院殿豪徳天英大居士」に因み、豪徳寺と改称され、
大名家墓所に相応しい伽藍を整え現在に至ります。
江戸時代の大名墓所の形態をよく保存し、
周辺では最大規模の国指定史跡となっています。

境内のみどころ

※招福殿は2022年4月頃まで改修工事中です。

1.

井伊家墓所

墓所には幕末の大老13代直弼の墓、豪徳寺中興開基2代直孝の墓をはじめ、歴代藩主や正室たちの墓が並んでいます。平成20年(2008年)に国史跡に指定されました。

2.

仏殿

延宝5年(1677年)建立。仏殿の正面に篆額「弎世佛」があり、現在・過去・未来の三世を意味する諸佛などが安置されています。
阿弥陀如来坐像、釈迦如来坐像、弥勒菩薩坐像。
平成2年(1990年)に世田谷区指定有形文化財に指定されました。

3.

開祖堂

平成11年(1999年)11月落慶、宗関大和尚椅像(当寺開山)、秀道大和尚椅像(当寺中興開山四世)、承陽大師(道元)椅像、常済大師(瑩山)椅像、聖徳太子椅像、そして歴代住職、藩主の位牌が安置されています。

※正月三が日とお彼岸、お盆のみ開放されます。

4.

地蔵堂

令和2年(2020年)9月落慶。地蔵菩薩半跏像が安置されています。

※土日祝日と、正月三が日、お彼岸、お盆に開放されます。

5.

法堂

昭和42年(1967年)に造営されました。
法堂には聖観世音菩薩立像、文殊菩薩坐像、普賢菩薩座像、地蔵菩薩立像が安置され、さらに寺宝の「井伊直弼肖像画(井伊直安作)」が飾られています。

6.

三重塔

平成18年(2006年)5月に落慶。高さ22.5メートル。
釈迦如来像、迦葉尊者像、阿難尊者像、招福猫児観音像が安置されています。

7.

梵鐘

延宝7年(1679年)、藤原正次(釜屋六右衛門)により鋳造されました。区内最古で、美術的にも高い評価があります。平成12年(2000年)に世田谷区指定有形文化財となりました。

8.

山門

山門の扁額には「碧雲関」という文字が書かれており、
「外の世界と境内を隔てるために建てれられた門」を意味すると言われています。

9.

招福殿

彦根藩井伊家と縁が結ばれた豪徳寺。
かつて、境内の彦根藩の墓地の奥には猫の塚があり、福にあやかろうと、多くの人が境内の奥地までわざわざ足を運んでいました。
人々が、もっと自由に参拝できるようにと、昭和7年に招福殿が建立されました。
※招福殿は2022年4月頃まで改修工事中です。

10.

赤門

井伊家の上屋敷にあった長屋門を、井伊家から寄進されました。
元々は東門にありましたが、現在の場所に移築しています。

11.

茶室「無二庵」・
書院・種月園

茶室「無二庵」
井伊直弼遺愛の茶室(再建)
元彦根藩士遠城謙道は大老暗没後、墓守として半世紀を豪徳寺で過ごしたが、その庵室として井伊家より下賜された。

書院・種月園
旧佐倉藩堀田家の江戸屋敷内の建物を譲り受ける。関東大震災後移築したもの。同時に整備された庭園。「種月園」と呼ばれる。

名宝・文化財